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「系」に関する覚え書き

さまざまな「系」(ある関係をもって成す、一つのつながりやまとまり)が、さまざまなスケールで何層にも重なり、相互に動的に関係した結果として、今の都市空間が成立している。

地方都市の再生にあたっては、まずこの「系」をいかに再生するかが課題となる。

〈「系」の再生のための3つのアプローチ〉
1.地域資源を有機的に紡ぐ。新たな系の創造

空き家、空き地、食材、自然、人材、文化。地域に眠る資源の活用。発見と評価。

2.既存の系の編集

断片化・脆弱化した系を再点検し、地域資源の関係を再構築。

3.系の集中化

系の広がりを市街地の限られた地域に誘導する。

ex.空洞化した倉庫群 + アトリエ・スタジオ・住居
 →アートディストリクト(新しい系)

★ある系をレイヤーのように可視化し、系内の整合性と系間の調整を図りつつ、つまりそれら複数の系を有機的に関連付けながら、ひとつの空間に統合する。

〈「街らしさ」を維持・再生していくための3つの戦略〉
1.土地の所有区分で単純に空間を区切らず、多様な利用に開かれた都市空間を形成すること。自然や微地形に寄り添う空間計画であること(→集落のコミュニティの根源である空間秩序を引き出す)。

2.空間(ハード)を支える仕組み(ソフト)を育みながら形成すること(→「街らしさ」をより持続的なものにできる)

ex.まつり=ソフトとハードの総体。長い時間をかけて地域社会が形成してきたもの。それらを履行することが地域の伝統の継承となり、まつりという「街らしさ」を持続していくという構図が出来上がる。

3.連鎖的に都市空間を形成すること

系の連鎖的な成長と表裏一体。

— 1 week ago
フセインチャラヤン

フセインチャラヤン

(Source: gwarngal, via stripetee)

— 1 month ago with 6821 notes
swissstrip:










Villa Bianchi, Mario Botta. Riva San Vitale, Switzerland

swissstrip:

Villa Bianchi, Mario Botta. Riva San Vitale, Switzerland

(via mysiftings)

— 1 month ago with 39 notes
ここからの建築−能作

伝統的、歴史的、風土的な建築の持っている言語性。慣習的な要素。これらの廃棄だけが新しさを生み出すわけではない。

ありきたりなものをありきたりではなく用いれば、紋切型のものでも、既存の文脈を利用しながら新しい意味を生み出すことができる。

慣習的な要素は、だれでも使っても良い人類の集合知。集合知は経験則の蓄積のようなもの。集合知はだれにでも開かれているが、その運用が難しい。何も考えずに運用されてしまっては惰性化したものになってしまう可能性がある。
つまり、慣習的な要素、集合知を運用するには、その場所での建物のあり方についてのタイポロジー的な視点と、実際の敷地や規模や用途などの実践的な視点が重ねられた緊張を孕んだものにすることが重要だと思う。
そして、地域的であるということは、その場所の切実さを受け止めればいいのだと思う。

ありきたりなものは根源とつながっている。ありきたりなものがなぜ「ありきたり」になっているのだろう、と考えていくこと。それ自体が生み出された状態から考え直すことができれば、それはもうラディカルなこと。

ありきたりな要素(窓や屋根)はリージョナリズムでもインターナショナリズムでもない、地域性と普遍性の中間、共有性みたいなものを持っている。インターナショナルな普遍とは違う、人びとが培ってきた時間を内在した別種の普遍がある。

慣習的な要素というのは人間の共通性を基盤にしていると思う。人間と自然、あるいは社会との格闘のなかにきわめて実践的な共通性があって、それが風土的、あるいは社会的な要因によってそれぞれ変形され、私たちが目にすることのできる現在の姿を、私たちは地域性やローカリティという概念で捉えているのではないか。

「窓が大きい」というのは重要だと思っている。窓が大きいと関係的な空間になる。窓のスケールによって、ふるまいの寛容さや自由さが生まれる。たとえば、抽象的な白い箱であっても、窓を大きく開けるだけで、その場所の特性に従った多様性が生み出されるように感じる。

— 2 months ago